2回目の死との遭遇は、たまたま出かけた健康診断で
「心臓麻痺の跡がある」
と言われた時だった。
えっっっっ、心臓麻痺?どういう症状になるわけ?
確かにその頃、ストレスでいっぱいで体調は万全とは言えなかったが、心臓麻痺とは?!
それにしても心臓が痛いとか、苦しいとか、全然覚えはないんだけど。
寝ている間に、知らない間に死んじゃうんだ!
なんの準備もないままに死ぬのは、子供がいる場合厳しいんじゃない?
ちょっと待ってよ!もう少し時間が欲しいよ!
だいぶ慌てて友人のご主人の循環器の先生に相談したら、
「もう一度病院に行って検査受けてきて、下手な検査だと
そういう結果出ることもあるから。」
再度検査に行くと、なんともなかった。
もうぅ、脅かさないでよ。
それにしても、2度目の覚悟のなさをじっくり堪能した。
口ほどにもないやつだ。
ぽっくり逝きたい、とほとんどの人は思うかもしれないが、
死ぬってことはけっこう準備が必要、というか、準備期間があったほうが
いいんじゃないだろうか。
長いこと生きて、大往生なら死ぬ時期って、自分でもわかるものだというし。
最近ずっとこのことを書いておこうなんて思い始めたのは、
何かのサインかもしれないし。
なんであれ、人生を閉じる準備ができるというのは
幸運なことなのかもしれない。
