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執筆者の写真Deva Tarika

3度目の正直の行方ー死ー


3度目の正直は、あの3・11の地震の後「生きた血液を観察する会」

の時に起きた。

その時はすでにチネイザンをしていたので、血液と腸の関係について

腸で造血するという「千島学説」は、自分なりに興味を持って勉強していた。

腸で造血するのだという方が、普段クライアントさんのお腹を触っていて

感じている諸々のことに納得がいくような気がして。

もちろん、個人的には今でも千島学説が正しいという直観は揺るがない。

その千島学説系の文献をたどっている人は、714Xというガンに効く薬の

ことは聞いたことがあると思う。

714Xを作った学者ガストン・ネサーンという人は、生きた血液を

観察するための特殊な顕微鏡を発明している。

普通、血液検査で見るのは死んだ血液で、生きた血液ではないのだから

医療業界がひっくり返ってしまうような発明はしたらあかんので、

製薬会社などに狙われて裁判沙汰にまでなっている。

ガンみたいな病気がサクッと治ってしまったら、困る人達がたくさんいるのだ。

その顕微鏡で血液を見ると、ガンの人の血液はなんと光を発しているのだ。

綺麗に光ってるのに、病気なんだ!みたいな写真をたくさん見たことがある。

そのフラッシュみたいな閃光が、私の血液の中にあった。

赤血球は普段、砂糖や肉を食べている人みたいに仲良くくっついて

手を繋いでいた。

えーーー、食べてないからーーーーー 

いえ、でも血液はそうなってますから

あ……もしかして、酵素ジュース手作りで作って飲んでます、がぶがぶ。

あ、それですね。

でも酵素ジュースの砂糖は酵素の餌になるから、砂糖じゃなくなるって聞きました。

いえ、砂糖は砂糖です。そんな噂が広まってて、私たちも危惧しています。

とにかくお医者さんに行ってください。まだ初期かもしれないし。

ガーーーーンンン

家に帰ってすぐに酵素ジュースを全て処分しながら、とうとう来たか、

うちの一族は母を始め、みんな乳がんで死んでしまって、

とうとう私にも順番が回ってきて、もう逃れられないんだわ。

色々と気をつけてはいたんだけど、やっぱりDNAってもんがある。

体調も気分も、その頃は最悪だった。

なんだかわからないけど、心も体も調子が悪かったし。

今振り返れば、それは更年期の症状も大きく関係してただろうと思う。

さて、どうしよう。

まず医者に行く前に、この体調が良くないのをなんとかしよう。

もうちょっと良くなってからじゃないと、そんな重大発表には

耐えられそうにないし。

だいたい風邪を治す薬を作ったらノーベル賞だっていうじゃないの。

なのにガンが治せるなんて、到底信じられない。

それれまでなんとなく続けてきた様々な療法(特にひまし油と腸洗浄)を、

徹底的にやり直すことにして、食事もなんとなくベジタリアンだったものを、

ローフード8割くらいに増やして、朝は早起きして散歩に出かけた。

さて、死んでしまうんだからその前にやり残した事がないように、

やりたいことをやっておこう。ずいぶんと無茶な生き方をしてきたつもりだけど、

まだこんなんじゃ甘いんだわ。

女神のワークも私が死んだ後に続けてくれる人を育てていかないといけない。

今の仕事も法人化しておいたら何かといいかもしれない。(根拠はないけど)

娘にもいい人がいるようだし、あとはどうにかなるだろう。

であれば、あとやらないといけないのは自分のことだけだわ。

あれもこれもあっちもこっちも、とにかくやりたいことは

残さないでやっておこう。

それから5年くらい後に、友人のガンが発覚して始めて

いかん!そういえば私もガンだと言われたのだった………と思い出した。

それからまたガンのことをすっかり忘れて夢中で仕事してきて、

計8年が経ってしまった。

もちろん、医者には行っていない。

はっきり自覚したことは、私がもんのすごい臆病だってことだ。

医者が嫌いなんじゃなくて、医者が怖いんだと認めよう。

医者に行ったらお母さんみたいになってしまうと、

子供の私は胸に刻んでしまったのだ。

そして、なんでもすぐに忘れてしまうのは、もう病気じゃないかと

思うほどだけど、こんなふうに役に立つこともあるんだわ。

記憶喪失になったら、ガンとか重篤な病気だって一緒に喪失すると

聞いた事がある。常識ある大人にはお勧めできないやり方だけど、

私の中の傷ついた子供は、お医者さんの注射が怖くて逃げ回る系なのだ。

そんなわけで、今でも私はガンと共存しているのかもしれないし、

ないのかもしれないが、そんなことは今更もうどっちでもいいのだ。

母の死以来、死んだ後はどうなるんだろう?

という興味は尽きることなくあったので、死ぬ練習もしてみた。

夜毎眠りに入るとき、意識を完全に保ったまま眠りに入るのだ。

ちなみにこれはまだ成就していない。なんともヘタレな修行者なので。

ヘミシンクもまた、体外離脱(死は体外離脱に限りなく近い!)を

練習するのに最適で、長年の私の友だ。

そんなことが、今の私を生きるのにどれほど役立っていることか!

臆病者なので、少しでも具合が良くないと、ああもうだめだ、

死んじゃうんだ。と思うけど、何度も死地から生還している父を見ていると、

どうやら人はそう簡単に死なないのだ、ということも学んだ。

どっちにしろ、なんであれ、今あるこの現実を

目一杯生きるより他に手はなさそうだ。

ちなみに、死ぬ練習など長年していたものだから、こんな感じの知り合いもできた。

生と死、昼と夜、聖と俗の、あわいの住人となった

私の周りに集まってくる愛しきものたち。

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