不思議な存在感の、偉大な女優さんが旅立たれた。
お会いしたこともないけれど、何か自分なりに記録しておきたい、と思った。
この写真はウェブにだいぶ上がっていて、これを見たら一目瞭然で
実は樹木希林さんがロックンローラーで、内田裕也は可愛らしいやんちゃな
男の子みたいだ。
希林さんの醸し出す独自の雰囲気、いたずらっぽくもあるけど、内側の奥深くから
やってくる目の表情が、なんていうのかな、、、、
「来れるものなら来てみなよ。」
と言われているようだ。
岡本太郎、忌野清志郎、そして樹木希林、この人たちははんぱじゃなく
ロックンローラーで、自分の真実を生きることにかけて、この人たちほどクールで
アートな日本人は他にいないんじゃないかと思う。
病気になるのは怖いけど、病気から学んで、どうやって魂の糧として生きるのか、
その生き様を見せてくれた。
病気が悪者なんじゃない。人生は、何であれ自分に起こっていることから
どのように学ぶか、それに対して自分がまっすぐに正直に向き合っているか、
だけじゃないかと思う。
「結婚なんてのは 若いうちにしなきゃダメなの。 物事の分別がついたら できないんだから。」
「みんな離婚してね、次に良い人と出会ってるつもりでいるけど……似たようなもんなのね。
ただ辛抱が効くようになっただけで。」
「あのね、年をとるっていうのは本当におもしろいもの。
年をとるっていうのは絶対におもしろい現象がいっぱいあるのよ。」
樹木希林さんがすごいのは、毒をたっぷり含んで、毅然としている感じだと、私は思う。
成熟した本物の女を見せてくれて、ありがとうございます。
