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執筆者の写真Deva Tarika

Maturity Woman - Pushpa-


プシュパはスイス人で、私の仲良しのスイス人のおじさんの彼女だ。

ちなみに、スイス人のおじさんにはロシア人(実際にはキルギスタンの人)の

奥さんがいて、その奥さんは彼女と入れ違いにインドに来る予定だそうだ。

奥さんが彼女の存在を知っているのかどうかは知らないけど、

あの人たちのことだから、お互いの存在はちゃんと知っているのかもしれない。

プシュパはインドで、どこかの地方のOSHOアシュラムを運営している

のだそうだ。もうインドに住んで、10年以上になるみたい。

アシュラムの運営はたいして収入にはならないので、アクセサリーや

貴石などの売買もしてるんだって。

あとはスイスからの年金があるから、まぁ普通にゆったりとインドで

暮らしていけるそうだ。確か年齢は60歳を少し過ぎていたかもしれない。

スイスの物価の高さはEUでも1、2を争うほどだと聞いたから、

インドで暮らす方が断然いいに決まっている、

彼女はOSHOの歌の会でも一緒で、美しいハーモニーが盛り上がった時は

二人とも涙しながら歌っていた。

そうだよね、美しいよね、この空間で重なり合う声と声が響き合って、

ハートがどうしようもなく開いちゃって、涙が自然とあふれてくるよね!

とまらないんだよね、感動が!

だから彼女とは、一緒にいて、話さなくても心地よくて、一つ一つ交わす

言葉がいつでも愛に満ちている。

彼女たちと話してわかったのは、スイスでも、ヨーロッパでも、人が人に無関心に

っていること、他者との交流はスマホを介して生じることや、つながりたいのに

つながれない感じ、リアルな出会いが消滅しつつあること、

親子も夫婦も、友達も、みんなSNSで繋がっているってこと。

ま、私もそうだな。PCの中を開けば、なんだか一つの新しい世界が

広がっているようで、用事はほとんどチャットで済ませるし、

ミーティングだってオンラインだし。でもこれがあるからこそ、世界のどこにいても

ネットさえつながれば、仕事も、友達とのおしゃべりも、なんでもできる。

今やメールだってDMばかりで個人的なものは本当に少なくなったのは

ちょっと寂しいかな。

そんなことに、確かに賛否両論渦巻いてはいるけれど

世界の情勢としては、どこも同じようだってこと。

ま、私を含めた年寄りの戯言かもしれないけどね。

なんせ年寄りは、若い世代に対して悲観的になりがちなのも、世界共通で

各世代のギャップの中で、必ず起こる論争なんだから。

筋金入りのヒッピー世代のこのカップル、男性の方は心のヒッピーは

そのままに、世間での姿は成功したビジネスマンだ。

年に3ヶ月はインドで過ごして、ヒッピーマインドを抹殺しないで

持ち続けることで人生のバランスを取っているように見える。

本当に物知りで、なんでも聞けば面白おかしく答えてくれる、私にとっては

先生みたいな存在で、おしゃべりするのがとても楽しい。

インドの文化のこと、カーストのこと、OSHOのこと。

プシュパは横で、静かに同意の視線を送ってくる。

このカップル、すごく大好きだ。

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